楽器の処分はどうすればいい?ピアノ処分問題が浮上した整理収納アドバイザーの悩み

わが家がこれまで手放した楽器は2つあります。

1つは夫のギター(弾いてるのを見たことがない)、もう1つは私のバイオリン。この2つは10年以上前に処分しました。

私が整理収納アドバイザーになったのは2019年ですから、処分したのはかなり前の話です。今も処分してしまったことに後悔はありません。

そのとき、

やっぱり楽器を処分するのってかなり勇気が必要なのよね…

とつくづく思いました。

そして2020年に、わが家に楽器を処分する機会が再び訪れたのです。

というわけで、今回は、整理収納アドバイザーになってから初めて直面した「楽器の処分」の悩みをお伝えします。

「整理収納アドバイザーなら潔く捨てちゃうんでしょう?」と思われそうですが、モノを処分するときはもちろん悩みます。

わが家がピアノを購入したエピソードはこちらの執筆記事をお読みください。

子供がピアノ教室に通い始めたら避けては通れないピアノ購入するかしないか問題。

10年前の楽器の処分方法が「捨てる」一択だった理由

夫のギターと私のバイオリンは、粗大ゴミとして捨てました。

夫のギターは学生時代に購入したもので、ほとんど弾くこともなかったそう。単に弾いてみたかっただけらしく、さほど愛着もない様子。

「ギターどうする?」と私が聞いたら、「捨てていいよ」と言われたので捨ててしまいました。自分で処分するのが面倒でずっと持っていただけだったのです。

捨て方が分からない、捨てるのが面倒だから捨てない。

ほんとうにあるあるの話。私もかつては夫と同じタイプでした。

私のバイオリンは、フランス留学時代に中古で購入したもの。中国製で日本円にして1万円程度。

帰国後も音楽教室に通い、3年くらいは使い続けていました。ですが、防音対策のできていない家に住んでいたので練習もままならず、結局やめてしまいました。

その後はまったく弾くこともなく、納戸の肥やしとなったため処分を決意。買取も考えましたが、もともと中古で安いバイオリンだったので、粗大ゴミに出しました。

多少の愛着はあっても、人に譲るほど状態がいいわけでもなく、買い取ってもらえる価値はないだろうと判断した結果です。
今さらながら、買取の相談くらいはしてもよかったかも…と思うときもあります。

無料査定してもらえるところも多いので、捨てる前に一度は査定に出すことをおすすめします。

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ピアノを習った3年間は決してムダではないけれど…

ピアノを弾いていた頃はいつでも使えるキレイな状態

子どもがピアノを習い始めたのは小学校2年生の頃。音楽が大好きで「指揮者になりたい」と言い出したのがきっかけです。

とはいえ、いきなり指揮者になれるわけでもないし、とりあえずピアノでも勧めてみようかな。と考えた私。

子どもにピアノの話をすると、「習いたい!」と二つ返事でOKが!!

そこで自宅から歩いてすぐの場所にあるピアノ教室に通わせることにしました。

ところが、通い始めてみると、練習はほとんどしないし、発表会も嫌がるし…

「イヤならやめてもいいよ?」
「絶対にやめない!」
「じゃあ練習したら?」
「それもヤダ」

このやり取りの繰り返し。ホント手に負えません…

そして小学校5年生になったとき、とうとう「ピアノをやめたい」と言い出しました。ちょうど塾が忙しくなってきた時期です。

約3年間通ったピアノ教室。指揮者になる夢は、1年で消え去り…

まぁ、子どもの夢なんてそんなもんだよね…

本人もいい経験になっただろうし、音楽は変わらず好きなので、ムダではなかったと思います(思いたい)。

なので子どもに対してガッカリするという気持ちはなく、単純に「ピアノがもったいない」と思っただけでした。

ピアノの処分をどうするか?問題が浮上

ピアノをやめたとたんに、ただの荷物置き場に…

子どもがピアノ教室をやめて3年が経った頃、「ピアノどうする?」と聞いたことがあります。そのときは「もう少し考えたい」と言われたので保留にしました。

それから1年後、「ピアノどうする?」ともう一度聞いてみました。すると、子どもは「もう弾かない。なくてもいい」という返事。

こんなふうに人の気持ちは変わるもの。

だから「イヤだ。捨てたくない」と言ったときは無理に説得して捨てさせる必要はありません。

お子さんのおもちゃを無理やり捨てさせようとしたり、こっそり捨ててしまったりする親が多いようですが、お子さんの気持ちは尊重してあげてください。5年後、10年後の親子関係に影響します。

さて、子どもからは手放す許可が出ました。次はピアノを譲ってくれた親戚への連絡が待っています。

親戚は「もったいない精神」が強いので、また「戻してほしい」と言うんじゃないかとヒヤヒヤしました。実際「孫が弾くかもしれないから考えたい。家族と相談する」と言い出したので、正直ビックリ!!!

ですが、家族で話し合い「もう必要ない。処分はまかせる」という結論を出してくれました。正直ホッとしています。というのも、いくら親戚とはいえ、いくつか問題があったからです。

  • ・ピアノの運搬料を払うのはどっち?
  • ・親戚がピアノを置くスペースを確保するまで待たなければならないの?(いつになるか分からない)
  • ・親戚の家にピアノを戻しても孫と同居しているわけではないのに本当に弾くの??

お金をかけて運んだところで、大切に弾いてもらえる保証はありません。

私としては自分で処分する気満々で、建前として聞くだけ聞いてみようと思っただけ。でも、その「万が一」が起こりそうになり、本当に焦ったのを覚えています。

ピアノの処分方法を検討

子どもからも親戚からも、ようやくピアノを手放す許可を得ました。そうなったら、どう処分すべきかを検討しなければなりません。

選択肢として挙げられるのは以下の3つ。

  • 1.ピアノ買取業者に売る
  • 2.不用品回収業者に回収してもらう
  • 3.オークションやフリマアプリに出品する

約40年前のピアノなので3はないかなと思い、最終的には1を選びました。

楽器を処分するのは愛着もあって手放しにくいもの。
整理収納アドバイザーになっていなかったら、ピアノもずるずると家に置いていたかも…

今回のピアノの処分は、思い入れのある人全員の気持ちを汲み取らなければならなかったので、本当に厄介でした!

ピアノの処分を検討してから1年以上が経過して、ようやく自分に決定権が委ねられたのです。

モノを家に入れるのは簡単だけれども、家から出すのは本当に難しい。そんなエピソードでした。

楽器の処分については「楽器の買取屋さん」で記事を監修しています。よかったら参考にしてください。

ギター・ベースの処分方法3つ!廃棄・買取・寄付など無料で楽器を処分するポイントは?【整理収納アドバイザー監修】

ピアノの後日談はサンキュ!STYLEに書きました。

わが家のピアノ問題がようやく解決!悩んだ末に選んだのは…?

さらなる詳細は、またここのブログに書きますね。