フランスのキッチン収納ってどんな感じ?【整理収納セミナー開催報告】
こんにちは!
神奈川県横浜市在住の整理収納アドバイザーで、片付けコラムニストのことです。
2024年1月25日(木)10:30〜12:30に、新宿にあるクリナップ・キッチンタウン東京にて「整理収納セミナー」を開催しました。セミナーのタイトルは「整理収納の魔法〜フランスと日本のキッチンで学ぶ暮らしの知恵」。
セミナー開催の告知については、こちらのブログをお読みください。
無事にセミナーが終わったので、今回は開催報告したいと思います。
なぜフランスのキッチン収納に焦点を当てたのか?
告知のブログにも書いていますが、クリナップ様のショールームでの開催が決まったとき「単なるキッチンの整理収納セミナーにしたくない」という思いがありました。
私は「片付けコラムニスト」と名乗っているとおり、ライターの仕事がメインです。
自分らしさを出すためには掛け合わせがいいのはわかっていますが、ライター×整理収納で興味を持ってくれる方が果たしているのだろうか?と自問したときの答えは「Non!」でした。
では、私が提供できるものはなにがあるのか?
自分の棚卸しをしたときに思い浮かんだのが「フランスでの生活」です。2年間の留学経験があるとはいえ、フランスで暮らしていたのは30年前。当時と今ではキッチン事情も変わってきているはず。
ならば、実際にフランスに住んでいる友人に聞いてみようと考えました。私には、Madame Prune(マダム・プリュンヌ)として建築・リフォーム・インテリアの仕事をしている30年来の友人がいます。
そんな彼女にInstagramのDMで「よかったら、フランスの収納について聞かせてほしい。写真も提供してもらえたら、なおさら助かる」という旨のメッセージを送りました。
すると「あなたに隠すことなんてひとつもないわよ」と快諾してくれ、すぐに写真もたくさん送ってくれたのです。本当に感謝しかありません。
彼女は、2023年にパリから南仏エクサンプロヴァンスに家族と引っ越し、その際に内装をリフォームしています。
Instagramでも素敵な内装の投稿をしているので、よかったらご覧ください。
そんなわけで、Madame Pruneの全面的な協力のおかげで、今のフランスのキッチン収納について知ることができました。
フランスに住んでいたことがあるにもかかわらず、整理収納アドバイザーになってからは、日本における整理収納のやり方、考え方にしか目を向けてこなかった私。海外ではどのように暮らし、どんな片付けをしているのかを知るのって、実は大切なことだなぁとあらためて思いました。
私が学んできた整理収納のきほんは、本当によく考えられていて素晴らしいものです。でも、それだけに捉われる必要はないのかもしれない。そう感じました。
整理収納におけるフランスと日本の違いについては、また開催する機会があったときに聞いていただけたらと思います。
整理収納セミナー開催の様子を紹介
新宿駅南口から徒歩10分ほどの位置にある「クリナップ・キッチンタウン東京」には、クリナップ様の商品が展示されているだけでなく、実際にキッチン用品や食器などが収納されています。
収納スタイリングをされているのは、大熊千賀先生と暮らしStyleのスタッフの方々です。私も大熊千賀先生が主催する「笑顔収納倶楽部」に所属しているため、クリナップ様のショールームはとても馴染みがあります。
なにも入っていないキッチンを見ただけでは、自分の普段の生活がイメージしにくいもの。一方、クリナップ様のショールームは、収納スタイリングされているため、お料理の動線や整理収納の考え方が理解しやすいのではないかと思います。
ショールーム内にあるセミナー会場にはモニターが2つ。向かいにテーブルと椅子を並べていただきました。
参加人数やセミナーの内容によって、テーブルセッティングは変えられるそうです。
クリナップ様には素敵なチラシもつくっていただきました。
チラシにもあるように、レッスンの流れは以下のとおりです。
- ①クリナップ様ご挨拶&館内のご案内
- ②自己紹介(講師&参加者)
- ③フランスと日本のキッチン収納事情
- ④キッチン収納チェック(ワーク)
- ⑤ショールーム収納見学ツアー
- ⑥キッチン整理のポイント&まとめ
- ⑦質問・感想など
このような構成で、セミナーを進めていきました。
流れには記入していませんが、フランスの収納事情をお話しする前に「整理収納のきほん」をお伝えしています。
①クリナップ様ご挨拶&館内のご案内
まずはクリナップ様の担当者の方からご挨拶。講師紹介もしていただきました。
そのあと館内の施設の案内がありました。キッチンの最新設備に、思わず「おぉー!」という声が。
わが家のキッチンも17年経つので、こんなにも進化しているんだなと感心しました。
そろそろリフォームしたいかも…なんて思ったり。
②自己紹介(講師&参加者)
次に自己紹介。
整理収納アドバイザーになったきっかけやライター・翻訳家としての仕事についてお話ししました。
今回は「フランスのキッチン収納」をテーマとして取り上げているので、私の翻訳本も紹介させていただきました。ちゃっかり持参して営業トーク(笑)。というか、すでにお持ちの方もいらして、本当にありがたい限りです。
続いて参加者の方々にも自己紹介していただきました。
参加者は6名。
うち整理収納アドバイザーの方は3名。
キッチン収納のお悩みを聞きましたが、本当に人それぞれでした。
年齢も家族構成も職業も違いますからね。違っていて当たり前。
皆さんに自己紹介いただいたあとは、かつての自分の悩みを話しながら「整理収納のきほん」をお伝えしました。
やはり一番大切なのは「整理」だということ。これだけはお持ち帰りいただきたい重要ポイントです。
③フランスと日本のキッチン収納事情
ここからが今日の本題。フランスのキッチン収納についてお話ししました。
Madame Pruneが送ってくれた写真を使い、どのように収納しているかを説明していきます。
フランス家庭のキッチン収納を見るのは、皆さん初めて。とても興味深く写真を見てくださっていました。
私なりにフランスと日本のキッチン収納を比較して感じたことや見習うべき点などを解説。
参加者様からは「フランス人のちょっとした心のゆとりを感じた」といった感想もあり、参考になった点がいくつかあったようでよかったです。
④キッチン収納チェック(ワーク)
③までは質問を交えながらの座学でした。
ですが、ただ話を聞くだけでは身につきませんから、実際にワークをやっていただきました。
ワークは、ご自宅のキッチンで一番よく使うキッチンツールを収納している場所を描き出し、何がどれくらいの数あるのかを記入してもらうという内容です。時間があった方には、使用頻度も書いてもらいました。
自宅のキッチンの現状把握、できているようでできてないものです。ワークをすることで、たくさんの気づきがあります。
参加者の方からは「使っていないモノも入っていた」「家族が勝手に買ってきて、同じ用途のモノが2つ以上あった」「以前はよく使っていたけれども最近使わなくなったモノがあった」などの感想がありました。
⑤ショールーム収納見学ツアー
ワークによって自宅のキッチン収納の現状把握ができたところで、ショールームのキッチン収納を見ていただきました。そうすると、自宅の収納に落とし込みやすくなります。
参加者の皆さんからは「なるほど、こうやって収納すればいいのか」といった声が何度も聞こえてきました。
ショールームの収納は美しすぎて参考にならないと考える方もいるようですが、そんなことはありません。必ず気づきがありますので、収納スタイリングされているショールームを見てほしいなと思います。
⑥キッチン整理のポイント&まとめ
ひと通り説明が終わったところで、テーブルに戻ります。
そして、もう一度キッチン整理のポイントをおさらいしました。一回だけでは忘れてしまいやすいので、私は必ずこれだけは持ち帰ってほしいことを「まとめ」として入れています。
⑦質問・感想など
最後に、参加者の皆さんから質問や感想をいただきました。感想については、別のブログにまとめたいと思います。
写真撮影をして、無事に終了。
ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
私自身も気づきの多いセミナーとなりました。とても楽しかったので、機会があればまた同じテーマでセミナーを開催したいなと思います。
今回は残念ながら参加できなかった方も、次回はぜひお越しください。
お待ちしております!
A bientôt!
フランスのことわざや偉人の名言の翻訳を担当した本です。フランス人の暮らしや考え方がわかると思います。