ミンスゲームでモノを減らす習慣をつけよう!

片付けコラムニストのことです。

2023年12月にふと思い立って、Twitter(現X)でお片付けのコミュニティをつくりました。その名も「ライターお片付け倶楽部」です。”ライター”とつけましたが、別にライターさんでなくても参加OKにしています。

Twitterではライターの皆さんと交流することが多く、本が多くて困っている、デスク周りが散らかって集中できないといったような投稿を見かけることがありました。家族が片付けない…と嘆くママライターさんもいます。

交流のある方々のお役に立ちたいなと思いながらも、整理収納アドバイザーとして片付けの仕事は有料で引き受けているわけですから、無料でなにかやるわけにもいきません。

ならば、自分も一緒に参加できるものにしよう!そう考えて「ミンスゲーム」をやってみることにしました。

今回は、12月におこなったミンスゲームについてお伝えします。

ミンスゲームとは?

ミンスゲームとは「ミニマリズムゲームの略」で、日にちの数だけモノを手放すというもの。アメリカのミニマリストが考案したと言われています。

整理収納アドバイザーの間でも実践している人がたくさんいるゲームです。

ミンスゲームのルールを説明します。

本来のルール】
1日から日付の数だけ必要ないモノを処分していきます。ゴミ以外なら何でもOK!
1日に1個、2日に2個、3日に3個、そして30日に30個、31日に31個のモノを手放します。 1日から31日まで続けると、なんと合計496個のモノを手放すことになるんです。 基本的には種類ごとにカウントします。つまりポーチを2個手放しても1個とカウントします。最後のほうは個数でカウントしてもOKです。

ゲーム感覚で楽しくやることが大切なので厳密にルールを守る必要はありません。
自分でルールを設定して進めていくほうが続けやすいでしょう。

モノを捨てるのに時間がかかる人にはおすすめです。

※ただし「捨てる」と書きましたが、私はこの言葉があまり好きではありません。「捨てる」というよりも、むしろ「モノを手放す」と考えてください。

実際にミンスゲームをやってみた

2023年の12月半ばにつくったコミュニティで、ミンスゲームを始めました。

期間は、12月15日から29日までの2週間。私は毎日やりますが、コミュニティ参加者は自分のペースでOKとしています。もちろんやる・やらないは自由。

前半の1週間に手放したモノ

前半の1週間くらいだと、まだまだ余裕です。

7日間で合計28個のモノを手放しました。整理収納アドバイザーですが、最近見直していなかった場所から思った以上に使っていないモノが出てきます…

ずっと迷っていた靴と子どもの学校に行ったときに使っていた室内履きを手放せたのはよかったです。

あとはごちゃごちゃとした細かいモノが多い!だんだんと自分が処分できないモノの傾向が見えてきました。

後半の1週間に手放したモノ

後半の1週間は、数が増えてきたので決めた場所のモノを全出しして整理する作戦にしました。キッチンや洗面所、自分のデスク周りなど…

紙類が多いですね。

捨てたモノも多いですが、布製のモノはカットして掃除に使ったり、書き損じの年賀状と未使用の古いハガキは郵便局に持ち込んで切手と交換してもらったりしました。

書き損じの年賀状や古いハガキの処分方法は、こちらのブログを読んでください。

後半は8個から始まり、最後は14個。

2週間で合計105個のモノを手放した計算になります。

参加者の皆さんも手放したモノがあったときは投稿してくださっていました。
片付けに悩む人のやる気スイッチを押すきっかけになったようでよかったです。

私自身もスッキリ!

ミンスゲーム=捨てる行為を推奨しているわけではない

整理収納のきほんには、整理収納のピラミッドというものがあります。

整理収納のピラミッド

片付けの土台は「整理」です。整理しなければ収納も片付けもうまくいきません。

整理とは不必要なモノを取り除くこと。ですが、取り除く=捨てるとは限りません。私自身も「捨てる」行為に抵抗があります。まぁ、それがわが家が片付かない原因のひとつではありましたが…

ここで誤解しないでほしいのは、ミンスゲームを実践して「捨てる」行為をおすすめしているわけではないということです。なかなか整理が進まない人の背中を押すためにミンスゲームをやっています。

捨てなきゃいけないの?と思うと、ミンスゲームもうまく進みません。使う・使わない、要不要に分けるイメージで、使わないモノはどのように手放すかを自分で判断してください。

そのうえで「捨てる」と決めたなら捨ててOKです。
捨てる以外には「メルカリで売る」「人に譲る」「寄付する」など、捨てずにモノを手放す方法があります。

ミンスゲームをやると自分のモノの持ち方が変わる

ミンスゲームをやっていくうちに、自分のモノの持ち方の傾向がわかってきます。

それは、どんなモノなら手放せるか、なぜ手放せないのか、必要ないと判断した理由はなにか?など、モノと向き合うようになるからです。なので、ミンスゲームをやるときは、手放したモノを写真に撮り、なにを手放したかを記録し、その理由も書き出すとより多くの気づきを得られると思います。決して強制ではありませんが。

要不要の判断基準がわかってくると、自分の買い物の仕方を見直すことができます。そうなると、しだいにモノの持ち方が変わっていくでしょう。

家を片付けるきっかけとして、ぜひ一度ミンスゲームをやってみてくださいね。